EXHIBITION
展示会・活動紹介

【開催報告】日本ヨーロッパ3カ国合同交流展2022

「日本ヨーロッパ3カ国合同交流展2022」
開催日:10月6日(木)-10月9日(日)
会場:東京芸術劇場 ギャラリー1(東京・池袋)
時間:11時〜18時(最終日は15時まで)


会期中に上映したフランスアーティストムービー

セレモニーで上映されたイメージ動画


ドイツ・フランス・日本の芸術・文芸が池袋に集結

ドイツとフランスの現代アーティストと、 日本の芸術家・文芸作家の作品が一堂に集結する展覧会『日本ヨーロッパ3カ国合同交流展2022』(10/6-9)が、東京芸術劇場 ギャラリー1(池袋)で開催された。本展は、国内外の芸術家・文芸作家の作品を、日本国内に発信する展覧会であり、2014年より始まった本展は海外芸術家と日本の芸術家の交流を通して友好を深めてきた。今回は日本の現代芸術家の作品とドイツとフランスの芸術作品が展示された。
ドイツは、芸術分野はもちろん、経済・学術等の多方面に秀でた欧州のリーダーであり、日本とは明治維新以降の国際社会で交流を行ってきた旧友である。芸術文化の分野では、ベートーヴェンやワーグナーなどの音楽家はもちろんのこと、デューラーやカンディンスキーなどルネサンス期から近代まで実に幅広い年代の多種多様な芸術家・作家を輩出してきた。
一方のフランスも言わずと知れた芸術大国であり、首都パリは芸術の都として多くの人々に知られている。17世紀ごろからサロンの確立と共に注目を集めるようになり、19世紀の印象派誕生によって世界的にも芸術の中心地として広く認められるようになった。近年では、2020年に「FOUND ART & CULTURE JAPON」、そして2022年には「日欧宮殿芸術祭2022inパリ」が開催されるなど、日本との芸術文化交流が再び大きく注目されている。
また日本からは、絵画や工芸の他、水墨画や書道、写真、短歌、俳句、詩文など、多様なジャンルの作品が出展。伝統と現代とが共存する独自の表現空間が演出され、国際色豊かな本展においても、現代日本の芸術文化を代表するにふさわしい作品が勢揃いした。
これらの国際色豊かな作品を見ようと、連日多くの人々が来場した。今回の会期中には池袋西口では都市型総合芸術祭『東京芸術祭2022』と豊島区最大の祭『ふくろ祭』が同時開催されており、華やかな衣装に身を包んだよさこいの踊り手や大きな楽器を担いだ音楽家など、実に様々な表現者たちが会場を訪れ、日欧の作品展示を様々に鑑賞した。

10月7日には記念式典が開催され、ドイツやフランスの来賓らが出席。
来賓の一人、ドイツ共和国大使館のシュテファン・ビーダーマン広報部長は、日本とドイツの文化交流において芸術の力を再確認したことを述べ、出品をした作家たちを讃えた。
さらに、今回の展覧会のためにドイツから来日した独日協会ベルリンのカトリン・スザンネ・シュミット氏は来日できたことに感謝を述べ、コロナで国と国が分断されても交流を続ける意義を力説した。
また式典中には来日こそ叶わなかったが本展に参加したフランスアーティストたちから寄せられたビデオレターが披露された。アーティスト達は自身の作品の熱い思いを語ると共に、日本とドイツ、フランスは芸術の絆によってつながっており、共に芸術や執筆活動で人々を元気にし、また近い将来再会しようと呼びかけた。