110年を超える歴史を持つASL授賞式へ ― 森耕治会長らがパリの国際舞台で顕彰
日欧宮殿芸術協会(JEPAA)がASL授賞式に参加
2026年10月24日、フランス・パリのInterContinental Paris Le Grand(インターコンチネンタル・パリ・ル・グラン)「Salon Opéra」にて、Académie Arts-Sciences-Lettres(ASL)の授賞式が開催されました。
1915年にパリで創設されたASLは、芸術・科学・文学など幅広い分野において、優れた功績を残した人々を顕彰してきた110年を超える歴史を持つ団体です。フランス国内にとどまらず、世界各国の芸術家、文学者、科学者、文化人らの活動を称え、長年にわたり国境を越えた文化交流の一翼を担ってきました。
その長い歴史の中では、映画史に大きな足跡を残したルイ・リュミエール、ノーベル賞受賞者のフレデリック・ジョリオ=キュリー、イレーヌ・ジョリオ=キュリー、医師・思想家として世界的に知られるアルベルト・シュヴァイツァー、フランスを代表する作家コレットやマルセル・パニョルなど、各分野を代表する人物が顕彰されてきました。
一世紀を超えて、時代や国籍、専門分野を越えながら文化と社会の発展に寄与した人々を称えてきたASL。その歴史ある顕彰の舞台に、今回、日本から日欧宮殿芸術協会の関係者と受賞作家が参加しました。
森耕治会長、ゲルマー・トモコ欧州支局長が歴史ある舞台で受賞

左から、江碕智三郎 在フランス日本大使館次席公使兼経済部長、ASL役員のエリック・デュバリ氏、日欧宮殿芸術協会のゲルマー・トモコ欧州支局長、森耕治会長、安広洋司日本理事
日欧宮殿芸術協会からは、森耕治会長、ゲルマー・トモコ欧州支局長をはじめ、日本から渡仏した受賞作家の先生方、協会関係者が出席しました。
また、在フランス日本大使館から江碕智三郎次席公使兼経済部長にもご来場いただき、日本とフランスの芸術文化交流にとって意義深い式典となりました。
森耕治会長には、プラチナメダルとディプロマが授与されました。
式典では日本の国歌「君が代」が流れる中、ASL会長から森会長のこれまでの活動と功績を称える言葉が贈られ、メダルとディプロマを受領しました。
森会長は長年にわたり、日本とヨーロッパを結ぶ展覧会や芸術文化交流に取り組み、多くの日本人芸術家が海外で作品を発表し、現地の文化関係者と交流する機会を築いてきました。
作品を海外へ紹介することにとどまらず、芸術を通じて国や言語を越えた人と人との関係を築いていくこと。その積み重ねが、110年以上の歴史を持つASLの舞台で顕彰されたことは、森会長自身にとってはもちろん、日欧宮殿芸術協会が続けてきた国際交流活動にとっても大きな節目となりました。
ゲルマー・トモコ欧州支局長には、ヴェルメイユ・メダルが授与されました。
欧州を拠点とするゲルマー欧州支局長は、日本とヨーロッパの芸術関係者をつなぎ、展覧会や文化交流事業を現地から支えてきました。
今回のパリ滞在においても、日本代表団を迎えるための準備やASL関係者との連携、現地でのさまざまな調整を担い、交流を支える重要な役割を果たしました。
授賞式前日の10月23日には、森会長とともに、ASLのフェルナン・ジラール(Fernand Girard)会長、エリック・デュバリ(Éric Dubarry)氏とご夫人のパトリシア氏らとの昼食会に出席し、交流を深めました。
一度の式典だけでなく、現地で人と人との関係を築き、そのつながりを次の展覧会や文化交流へとつないでいくことも、国際交流において欠かすことのできない活動です。森会長とゲルマー欧州支局長を中心に築かれてきたこうした関係が、今回のASL授賞式への参加へとつながりました。
日本人芸術家の顕彰と次代へつながる日欧文化交流
今回の授賞式には、日本から受賞作家の先生方もパリを訪れました。
森会長、ゲルマー欧州支局長への授与に続き、日本人受賞者の先生方も順次登壇し、会場から大きな拍手が送られる中、それぞれメダルとディプロマを受領しました。ご欠席となった受賞者については、安広理事が代理でメダルと証書を受領しました。
1915年の創設以来、芸術・科学・文学をはじめとするさまざまな分野で文化の発展に貢献してきた人々を顕彰してきたASL。その歴史ある舞台に日本の芸術家が立ち、活動と功績を称えられることは、作家にとって大きな節目であると同時に、日本の芸術文化を世界へ伝える貴重な機会でもあります。
式典では、各国の受賞者への顕彰に加え、フランス国家最優秀職人「Meilleurs Ouvriers de France」の表彰も行われました。
また、イタリア出身のソプラノ歌手マリア・コスタンツァ・ノチェンティーニ(Maria Costanza Nocentini)氏による歌唱も披露され、荘厳なSalon Opéraの空間を音楽が彩りました。
ノチェンティーニ(Nocentini)氏は、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ザルツブルク音楽祭など、世界的な舞台で活躍してきたオペラ歌手です。
授賞式後にはカクテル・レセプション、ガラディナーも催され、芸術や文化を通じて集った出席者たちが、国籍や分野を越えて交流を深めました。
また今回の交流では、2025年に開催された「日欧宮殿芸術祭」においてもご協力いただいたASL役員のエリック・デュバリ(Éric Dubarry)氏に、現地でさまざまなサポートをいただきました。
一つの事業をきっかけに生まれた交流が次の機会へと受け継がれ、さらに新たな人と人とのつながりを生み出していく。こうした継続的な関係こそ、日欧宮殿芸術協会が大切にしてきた国際交流の一つの姿です。
1915年から110年以上にわたり、文化に貢献する人々を顕彰してきたASL。その歴史ある舞台に、日本の芸術文化と日欧交流の新たな一歩が刻まれました。
日欧宮殿芸術協会はこれからも、日本の芸術家の皆様の活動を支援するとともに、世界へ向けた日本の芸術文化の発信と、芸術を通じた国際交流に取り組んでまいります。