• JEPAA Member
  • Western-style paint
  • Yasuko Eto
  • 洋画
  • 江渡保子

SCROLL


Portfolio /作品一覧

View More


Interview article /対談記事

ゲルマー・トモコ(以下ゲルマー):初めまして、日欧宮殿芸術協会のヨーロッパ支局長のゲルマー・トモコです。

江渡保子(以下江渡):お会いできて光栄です。江渡保子と申します。八戸と橋本に住んでいて、八戸育ちです。おかげさまで82歳で青春時代を送っています。

ゲルマー:早速ですが江渡先生が絵を描くようになったきっかけや経緯をお伺いできますか??

江渡:私が筆を取ったのは36歳になってからです。最初はNHK学園の絵画スクールに通いました。白岩繁夫先生と桜井重和先生に教えていただき、多くのスケッチや作品を描きました。
少しずつ作品を描けるようになった時、地元八戸のデパートで県立高校の美術教師らと3人展を開いたことがあったんです。

古都の桜

そこでとてもショックなことがありました。私は地方新聞に叩かれたんです。「色が汚い」「見られたものではない」と。
当時、私は教師として八戸の高校に勤めていたのですが、そのショックで一週間は休んだことを覚えています。しかしある日、何にも心配することなんてないということに気がついたんです。所詮新聞なんて見た人もいれば見てない人もいる。「私は私の絵を描こう、世界に通用する油絵の描き方をするんだ」。この時そう強く思いました。私の原点となった体験です。

ゲルマー:そうだったんですね。江渡先生の描く風景は力強くて華々しく、そんな挫折があったなんて考えも及びませんでした。でもそこで諦めなかったことで、我々はこうして素晴らしい絵を拝見することができています。今日持ってきてくださった作品も華やかですね。よろしければ解説していただけますか?

江渡:この作品は京都の八坂神社の枝垂桜を描いています。とても時間をかけて描きました。私にとって世界に通用する第一号の作品です。筆で叩きながら桜を一枚一枚描きました。桜のフワッとした印象を描くことができたと思っています。
油絵具は酸化して乾きます。透明な綺麗な色を塗るには時間をかけなくちゃならない。それは重々理解しているのですがどうしても性格的に一気に描いてしまう、なので乾く前に塗ってしまって汚くなる。これは私が過去に描いた「春の雪」という作品にも通ずる部分ではありますが、雪はすぐに消えてしまう。それは桜も同じだと思います。桜が舞っている間に一気に描かなくてはと思うと乾く前に描いてしまうんです。そのため色が濁ってしまうのですが。

ゲルマー:色が濁っているとのことですが、私はこの作品に非常に惹かれます。桜が勢いよく舞い上がっているようです。これぞ日本という華やかで素晴らしい絵です。確かに世界で通用する作品だと思います。

江渡:ありがとうございます。

ゲルマー:ところで昨年(2021年)は日本とドイツが友好160周年の記念年でした。ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿で開催された展覧会には江渡先生にも作品を出していただき、とても好評だったことを覚えています。ドイツの人々は江渡先生に優れた画家という印象を持ったと思いますが、逆に江渡先生はドイツにどのような印象がありますか。

江渡:私は世界中を歩いていますが、中でも一番好きな国がドイツです。ドイツは人々の性格も歴史観も非常に堅実的であると感じます。

さまざまな歴史を背負いながら、先頭になって世界をリードしているように思いますね。コロナ禍ではありましたが、去年(2021年)はシャルロッテンブルク宮殿で作品を発表できたことは非常に光栄です。

ゲルマー:ありがとうございます。続いてこれからの抱負をお聞かせいただけますか?

江渡:今は90歳になったら個展を開くことを目標に活動をしています。これは必ず実現させたいです。

ゲルマー:江渡先生なら絶対できると思います。本日は江渡先生のお話をお伺いできてよかったです。本当にありがとうございました。

 


Profile /経歴

江渡保子 Yasuko Eto

作品出展国遍歴(JEPAA関連事業):ドイツ、フランス

Exhibition of Works(JEPAA): Germany, france

Contact