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Portfolio /作品

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Interview article /対談記事

六條えみ(以下六條):六條えみです。よろしくお願い致します。

ゲルマー・トコモ(以下ゲルマー):日欧宮殿芸術協会ヨーロッパ支局長のゲルマー・トモコです。本日はお越しいただきありがとうございます。
早速ですがこちらの作品についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

六條:これは赤富士の作品です。私は富士山をテーマにした作品を数多く描いていますが、私にとって赤富士は特別な存在です。赤富士を描くようになったのも以前、これ以上ないと思えるほど美しい赤富士を見たことがきっかけでした。富士宮というところに富士山が一望できる場所があって、そこで真っ赤に染まる富士を見たんです。その時はスケッチをする余裕はないし、ただただ頭の中に叩き込もうと思い夢中で見続けました。

赤富士

赤富士というのは刻一刻と色が変わるんです。暗くなるにつれて紫や緑、ピンク、オレンジといった色が消えたり浮き上がってきたりします。その赤富士に感動して私は富士山を描くようになったんです。

ゲルマー:先生の富士山の作品の背景には大きな感動があったんですね。確かに海外の方々はエミ・ロクジョウと聞くと富士山の作品を連想される方は多いです。

六條:そうですね。以前は富士山の近くにアトリエを構えていて、日によって色の変わる富士山を見続けてきました。夕方になるとすごくいい色になるんですよ。今は埼玉に住んでいますが、富士宮の友達がいろいろな富士山の写真を送ってくれます。しかしどれひとつとして同じ富士山がないのがとても魅力的です。

ゲルマー:なるほど。六條先生が描く富士山にひとつとして同じものがないように、実際の富士山も絶えず色を変え続けているんですね。赤富士の作品も素敵ですけど、先生の描く白富士の作品も清々しくてまた違った魅力がありますよね。富士山を描く方は多くいますが、先生のような富士の作品は他にはいらっしゃらないです。こういった画風になったのは何かきっかけがあったんですか??

六條:もうこの作風で描くようになってから10年くらいになります。絵を描き始めてから、どうしたら私だけの絵を描けるのかとずっと模索しながら描いていました。時には一人でお酒をたくさん飲んで酔っぱらって描いたこともありました。そういうのがずっと続いてたんですけど、自分だけの描き方を探して描き続けていたら今の形になったといった感じです。しかし先ほどお話ししたように、あの衝撃的な赤富士の印象は大きかったと思います。
また中学生の時、本に載っていたルオーの絵を見た時に大きな衝撃を受けて、その時に「絶対絵描きになる」と決めました。もしかしたらその時の衝撃も、今の作風に関係しているかもしれません。

ゲルマー:自分だけの表現を模索し続けた努力と、圧倒的な富士山やルオーとの出会いから今の作風が生まれたんですね。私はベルリンに住んでいますし、世界中の作品を見る機会が数多くありますけれど、このような表現は六條先生の作品でしか見たことがありません。

六條:ありがとうございます。これは真似できないとおっしゃっていただくことは多いです。形とか色とかは真似すれば似たようなものが描けるかもしれないけど、私の作品にはエネルギーとか魂が入ってると言われます。私はなにも魂の宿る絵を描こうとは思ってませんが、描いている時はパワーが湧いてきて手も足も痺れるような感覚になります。私の作品には意志があると感じられる方もいるようです。

ゲルマー:確かにいい作品、感動する芸術品というのは技術だけでなく、芸術家の意志が感じられるものが多いように感じられます。私は以前オスロでピカソの絵を見たことがあったのですが、絵のパワーに圧巻されたことがありました。六條先生の絵からはピカソから受けた衝撃と同様のパワーを感じます。それにしても色が非常に美しいですよね。

六條:色の関してはひとつ言えることがあります。私の場合、色は絵が決めてくれるということです。ひとつの色を載せた時、その色が次に置く色を教えてくれます。気がつくと筆と逆の手には次に置く色を持っているんです。

ゲルマー:まるで色が導いてくれるみたいですね、油絵は重ねて描くことはできますが、アクリルでここまで鮮やかな色を出すのは難しいのではないですか。

六條:そうですね。色を重ねことはもちろんしますけど、それも絵が教えてくれます。だから頭で考えるというよりは、感覚で次々と手が動いていくみたいな感じです。

ゲルマー:先生の作品を見ていると、パッと見て日本的ではないのに、どうしても日本的な印象を抱いてしまいます。これはなぜでしょうか。六條先生は以前水墨画を描いていたそうですが、現在の作風にもそれは生かされているように感じますか。

六條:きっとあるんじゃないかと思います。しかし何も富士山が描いてあるから日本的というわけではないようです。海外に対して憧れはありますが、やはり日本は私にとって特別な場所なので、その思いを絵の中から汲み取っていただけるんですかね。ただ描き方は水墨画を描く時と同様に下書きなしで描いています。

ゲルマー:最後になりますが、これからの構想や今後の活動への抱負をお伺いできますか。

六條:私は現在86歳ですが、今年に入ってから夢が膨らみまして、人物を描いていきたいと思えるようになりました。もちろん富士山も描き続けながら。私は人物を描くときモデルさんが目の前にいると描けなくなってしまう。どうしてもモデルさんをそのまま描こうとしてしまうんです。しかし人を捉えるということは何も見た目だけではないですよね。話をしていれば性格や人柄が見えてきますし、私はそういうプロセスから内面を描きたいと思っています。
もちろんこれまでも人物を描くことは数多くありました。しかし、2022年になった時ふと今年の目標として人物を描きたいと強く思ったんです。

ゲルマー:それは本当に楽しみですね、他の方が描くものとは全く異なる先生だけの人物画。そんな特別な作品にいつかお会いできることを心待ちにしています。今回は先生の作品の背景から人生観までお伺いできて光栄でした。今後の活躍も心より楽しみにさせていただいております。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

六條:こちらこそありがとうございました。

 


Solo Exhibition /個展

 

六條えみ 特設個展ブースin 日欧宮殿芸術祭2022
会期:2022年4月24日~26
会場:ハルドゥブランマントゥ(フランス・パリ)
主催:一般社団法人 日欧宮殿芸術協会
運営:クリエイト・アイエムエス株式会社

 

六條えみ 特設個展ブースin アジアジャパンアートビエンナーレ2021
会期:2020年6月4日~6
会場:アートハウス(シンガポール)
主催:一般社団法人 日欧宮殿芸術協会
運営:クリエイト・アイエムエス株式会社


Profile /経歴

六條えみ Emi Rokujo

1935年埼玉県出身
日欧宮殿芸術協会
作品出展国遍歴(JEPAA関連事業):ドイツ、フランス、ベルギー、カナダ他

Born: 1935  Saitama, Japan
Affiliated:JEPAA
Exhibition of Works(JEPAA): Germany, France, Belgium, Canada…

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